『トルネードエース®DF』

大型チョウ目害虫に『トルネードエース®DF』

三井化学クロップ&ライフソリューション株式会社より、『トルネードエース®DF』(IRACコード:22A)が発売されております。

特長

  • 既存薬剤の抵抗性コナガにも、シロイチモジヨトウ、オオタバコガなどの大型チョウ目の老齢幼虫にも高い効果を発揮します。(幼虫の各ステージに高い活性)
  • 独自の作用機構であるため、既存剤に抵抗性を獲得した害虫にも優れた効果を示し、薬剤ローテーションにも組み入れやすいです。
  • 温度の影響を受けにくく、また、耐雨性にも優れ、残効性も長い薬剤です。
  • ハナカメムシ、カブリダニなどの捕食者、寄生蜂のメアカタマゴバチなどの天敵昆虫に対して影響が少ないIPMにも適合した薬剤です。
  • 作物への薬害が少なく、適用作物に高い安全性があります。

上手な使い方

  • 浸透移行性に乏しいので、十分量をかけムラのないように丁寧に散布してください。
  • 抵抗性の発達をさけるため、作用性の異なる薬剤との体系で使用してください。

作用機作

食害はすぐに止めますが、害虫が死亡するまで2~3日かかります。(遅効的)

  • 害虫の神経系に作用します。
  • チョウ目害虫の幼虫が主に経口的に取込んだ有効成分は、神経軸索中のNaチャンネルの正常な働きを阻害します。
  • 害虫はただちに神経麻痺状態に陥り食害を止め、やがて死に至ります。
引用:FMC・ケミカルズ株式会社

トマトキバガで新規適用拡大

〈被害の特長〉

  • 幼虫が葉に潜って食害し、薄皮を残して透けた状態になる。果実ではヘタと果実の隙間付近から果実内に侵入することが多い。
  • トマト・ナス・ピーマン・ばれいしょ等で被害が出ます。

引用:宮崎県植物防疫協会、日本植物防疫協会

使用上の注意事項

  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
  • 害虫は同一剤の連続使用により抵抗性害虫が出現し、効果の劣った例がある。使用に当っては、関係機関の指導を受けること。また、過度の連用をさけ、可能な限り作用性の異なる薬剤やその他の防除手段を組み合わせて使用すること。
  • ねぎのシロイチモジヨトウを防除する場合は、食入前の若令幼虫期に散布すること。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
  • ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
    • ミツバチの巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないこと。
    • 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけること。
    • 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。
    • 散布直後から1日後まではミツバチを移動させるか、巣門を閉じること。
  • マルハナバチに対して影響を与えるおそれがあるので、散布の際はマルハナバチ及び巣箱にかからないようにすること。また、散布直後から6日後まではマルハナバチを移動させるか、巣門を閉じること。
  • つまみ菜、間引き菜には使用しないこと。
  • 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ること。
    • 散布は散布機種の散布基準に従って実施すること。
    • 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用すること。
    • 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行うこと。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

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