『アミスター®20フロアブル』

耐雨性・浸透移行性に優れる『アミスター®20フロアブル』

シンジェンタジャパン株式会社より、幅広い病害に高い効果『アミスター®20フロアブル』(FRACコード:11)が発売されております。

特長

  • 各種野菜、畑作物、茶のさまざまな病害に高い効果。同時防除にも最適です。
  • 雨に強く、浸透移行性による優れた予防効果があります。
  • 収穫前使用日数が短く、散布適期は幅広く、使い勝手に優れています。
  • 作物の汚れが少なく、使いやすいフロアブル剤です。

アミスター成分『アゾキシストロビン』

有効成分(アゾキシストロビン)は葉面から安定して吸収され葉裏にまで達します。その後葉先へ移行するとともに導管を経て上位葉まで求項的に移行、植物に均一に分布することで持続的に植物を病原菌の侵入から守ります。

  • 比較的ゆっくりと吸収され、また水溶性は高くないため、葉の先端部や葉緑部に集中することはない。
  • ゆっくりとした浸達性、浸透移行性により植物全体にスムーズ、かつ、均一に拡散し、植物体内での高い安定性を有する。

薬害を出さないための対策

主に高温・多湿などの栽培環境によって、薬害の発生が助長されます。これは有効成分のアゾキシストロビンが浸透移行に優れるために過剰に吸収され、植物細胞のミトコンドリアに作用することで発生すると考えられています。この過吸収によって細胞の壊死が発生するため、ネクロシス(壊死)、クロロシス(白化、黄白化)、成長点付近の生育抑制、新展開葉の縮葉など植物部位によって異なる薬害症状を示します。

※薬害を未然に防ぐために、高温多湿条件下での有効成分の過吸収を防ぐ必要があります。散布した薬液を速やかに乾かすことで薬害のリスクを低減できます。

薬害発生しやすい条件

降雨後、夜間の高温多湿条件

降雨後に曇天が続くような場合、特に降雨後急激に湿度が上がるような場合には薬害が発生しやすくなります。また、夕方の散布も、夜間に薬液が乾きにくい状態となるので、注意が必要です。

※散布後薬液が乾きやすい時間帯が効果的です。

施設栽培での高温多湿条件

施設内で多湿な状態が続けば、散布薬液が乾かない状態が続き、過剰に有効成分が吸収されることになります。さらに、高温が重なれば有効成分の吸収が加速し、薬害を引き起こす要因になります。

※散布前後は、換気扇の起動、側窓や天窓の解放など十分な換気をして下さい。

密植栽培や雑草の過繁茂

密植栽培や雑草が過繁茂の状態は、その周辺が乾きにくい環境を作ります。

※密植を避け、適切な雑草管理を行うなど薬液の乾きがよくなるように風通しのよい状態を維持しておきましょう。

作物の幼苗期は薬剤感受性が高くなります

植物の幼苗期は生育活動も活発に行っており、薬剤に対する感受性も高くなって薬害が発生しやすい状態にあります。

※育苗期、幼苗期の散布は避け、生育中期〜収穫期の病害予防剤としてが活用ください。

浸透性を高める展着剤を加用すると

浸透性を促進する展着剤を加用すると、有効成分の吸収を助長するため、作物によっては薬害を生じる場合があります。また、展着剤に限らず、殺虫剤・殺菌剤に含まれる界面活性剤は、薬害を助長する場合があります。

※基本的にアミスターは植物体への浸透移行性があるので、浸透性を高める展着剤を加用する必要はありません。単用での使用をおすすめします。

植物が軟弱に生長していると

「チッ素過多、天候不良などによって軟弱に成長している」「虫害・塩害等により植物に傷が多い」といった場合にも、薬剤に対する感受性が高くなる場合があります。

※耕種的防除、病害虫の適期防除により、作物が健全に育っていることが重要です。

効果・薬害等の注意

  • 使用前に容器をよく振ってから本剤の所要量を所定量の水にうすめ、よくかき混ぜてから散布してください。
  • 浸透性を高める効果のある展着剤を混用すると薬害を生じる場合がありますので、展着剤混用に当っては事前にその適否を確認してください。
  • いちご、なす、トマトの施設栽培で施設内が高温多湿な場合は、薬害を防ぐため散布後十分な換気を行ってください。また、特に散布後高温が予想される場合には使用しないでください。
  • さやえんどうに使用する場合、高温多湿条件下では、莢に壊死斑が形成される薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
  • いちごの灰色かび病に対しては、多発生条件では効果が劣る場合がありますので注意してください。
  • はくさいに使用する場合、高温条件下では、結球前に散布すると薬害が生じるので使用しないでください。
  • りんごの一部品種(あかね、旭、ガラ、きざし、モーリーズデリシャス、ラリタン等)では、葉にネクロシス(褐変)や落葉、また果実にはさび果や落果を伴う品種特有の激しい薬害が生じるので飛散(ドリフト)等により散布液がかからないよう十分注意してください。
    また、本剤を使用した散布器具及び希釈液タンクを用いて、りんごのこれら品種には散布しないでください。
  • 非結球レタスに使用する場合、幼苗期に散布すると薬害が生じるので、幼苗期には使用しないでください。
  • しその斑点病に使用する場合、株元を中心に散布してください。
  • 本剤を使用したわさびの苗を畑地からわさび田に移植する場合には、使用した農薬がわさび田の水系に持ち込まれないよう、わさびの苗に付着した土を十分に洗い落としてください。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
  • 耐性菌の出現を防ぐため、過度の連用をさけ、なるべく作用性の異なる薬剤と組み合わせて輪番で使用してください。
  • 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ってください。
    • 散布は各散布機種の散布基準に従って実施してください。
    • 散布機種に適合した散布装置を使用してください。
    • 散布中、薬液の漏れないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
    • 散布薬液の飛散による他の分野への影響に注意して、散布地域の選定に注意をし、散布区域内の諸物件に十分留意してください。
    • ねぎに使用する場合は、葉面に薬液による汚れが生じるおそれがあるので、収穫間際の散布では注意してください。
    • 散布終了後は次の項目を守ってください。
      1. 使用後の空容器は放置せず、安全な場所に廃棄してください。
      2. 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。
      3. 機体の散布装置は十分洗浄してください。また、薬液タンクの洗浄廃液は河川等に流さないでください。
    • 散布液が池、河川などに入らないように注意してください。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ調節してください。
  • 本剤の使用にあたっては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、普及指導センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

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