りん酸のスピード吸収『ホスプラス®』

徒長防止にも使える『ホスプラス®』

OATアグリオ株式会社より、亜りん酸液肥『ホスプラス®』が発売されております。

りん酸は窒素、カリウムと同じく植物の生育に最も必要な3大要素の一つです。りん酸はエネルギー生産に重要な成分で細胞分裂の活発な生長点である花芽や根の先端で多く使われ、欠乏すると芽や根の生育阻害や葉の黄化がみられます。ホスプラスは、葉面からすばやく吸収される亜りん酸を原料とした液肥で、従来の亜りん酸に比べ効果がすばやく現れます。

特長

  1. 水溶性りん酸を31%(P2O5として)、水溶性カリウムを25%(K2Oとして)含みます。
  2. ホスプラスは従来のりん酸よりも葉面からの吸収が速く、吸収効率の良いりん酸肥料です。
  3. りん酸、カリウムが補給でき、果実肥大期や生殖生長期に特に有効です。
  4. 花芽の充実、着果・結実の促進、果実の品質向上が期待できます。
  5. pHは中性です。

使用方法

【葉菜類】(白菜・キャベツ・レタス・ネギ 等)

発芽1週間後から10~14日間隔・計3~5回の灌注処理(希釈倍数 1,000倍)

根量増加(特に太い根が増加する傾向)が見込めます。

【希釈倍数】

  • 高濃度では薬害が発生する場合があります。使用濃度に注意してください。
  • 柑橘類への散布においては果実肥大期から収穫までの使用は避けてください。

【白菜 散布開始のタイミング】

双葉から本葉が展開した写真位の大きさから散布して下さい。

【白菜 散布開始のタイミング】

【レタス 散布開始のタイミング】

※基本的に液肥の葉面散布には展着剤は不要です。展着剤を使用し、液肥が付着しすぎると肥焼け(葉焼け)しやすくなる為です。(葉面に、吸収量を上回る肥料希釈液が付着し、そのまま乾燥すると、肥料濃度が濃くなり、葉焼けしやすくなります。) 

葉の表面がキャベツのようなロウ質で、水を極端にはじきやすい種類の植物に散布するときは、展着剤を入れたほうが良いです。または、ねぎやタマネギのように流れ落ちやすい作物の場合も展着剤を使用すると良いです。もちろん、根からの吸収もあるので使用しなくても問題はありません。

徒長防止にも

【葉菜類】 

本葉展開以降 (希釈倍数 500~1,000倍)

一時的な窒素中断効果がありますので、日照不足や窒素過剰によって養分バランスを崩し徒長気味になった植物を固くする効果も期待できます。

※苗が小さい時から高濃度で使用すると生育が止まる場合がありますので、本葉展開以降から使用して下さい。

【低日照時にも】

日照不足が続くと体内のC/N率低下になり、葉の色の低下や徒長気味になります。葉面散布により主成分の亜リン酸・水溶性カリの吸収が早いため、品質低下を防ぎ、素早い回復が見込めます。

ホスプラス(亜リン酸資材)を使用することにより、植物体が丈夫になり、病気に対する抵抗力も強くなります。葉のツヤがなかったり、茎が太くならない時(ひょろ苗)に使用してみて下さい。

効果試験

【はくさい】

ホスプラス1,000倍をジョウロで散水して1週間後

左  無処理    右  ホスプラス1,000倍
 
無処理
無処理
ホスプラス1,000倍
ホスプラス1,000倍

無処理区のはくさいとホスプラス処理区のはくさいでは、ぱっと見、違いが判りずらかったのですが苗を撫でてみると手触りに違いがみられました。ホスプラス処理区の方が葉が厚くなったためややごわごわしているように感じました。

写真を見ていただくと左側(無処理区)は軸から細く葉もやや細かったのに対し、右側(ホスプラス処理区)は軸からしっかりしていて葉も厚くなっていました。また、根量も処理区は無処理区よりも多かったです。(写真だとうまく違いが映りませんでした。)

【レタス】

ホスプラス1,000倍をジョウロで散水して1週間後

左  無処理     右  ホスプラス1,000倍
左  無処理     右  ホスプラス1,000倍
無処理
ホスプラス1,000倍

左側の無処理と右側のホスプラス1,000倍処理と比べると白菜の時よりも目で見てもはっきりと出ました。

生育が良くなり、葉も厚く根の周りもしっかりしていました。無処理区はトレイから抜くのに気を使いましたが、ホスプラス処理区は安心して抜くことができました。

使用上・保管上の注意

  1. アルカリ性資材との混用はしないでください。
  2. 肥料以外の用途には使用しないでください。
  3. 幼児等の手の届かない場所に保管してください。
  4. 容器の口を密封し冷暗所で保管してください。
  5. 使用後は洗顔やうがいをし、皮ふに付着した場合は洗い流してください。
  6. 眼に入った場合は、直ちに多量の水で洗い、できるだけ早く医師の診断を受けてください。
  7. 誤って飲み込んだ場合は、できるだけ早く医師の診断を受けてください。
  8. 高濃度では、植害が発生する場合がありますので、使用濃度に注意してください。
  9. かんきつへの散布は開花期以降さけてください。
  10. 石灰硫黄合剤と混合すると、有毒なガスが発生するおそれがあり、危険ですから混用しないでください。
  11. 空容器は圃場などに放置せず、適切に処理してください。

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