雑草から作物を守る『ゴーゴーサン®乳剤』
BASFジャパン株式会社より、幅広い適用雑草でイネ科・広葉雑草をまとめて防除『ゴーゴーサン®乳剤』(HRACコード:3)が発売されております。
特長
- 雑草発生前の土壌処理でイネ科・広葉雑草を同時に防除する。
- 雑草の発生を40~60日間と長期間抑制する。
- 土壌の種類、温度、日照などの条件によらず、安定した効果を発揮する。
仕組み(処理層の形成)
ゴーゴサンは非ホルモン吸収移行型土壌処理剤で雑草発生前の土壌処理により、地表から1~2cmのところに処理層を形成します。雑草は発芽・発根時に幼芽・幼根部からゴーゴーサンを吸収し、生長点の細胞分裂・細胞伸長が阻害されることにより、生長が著しく阻害され、枯死に至ります。
このため、処理層内に存在する雑草種子に対しては、高い活性を示しますが、処理層の下深くから発芽する雑草や多年生雑草には効果が劣ります。幼芽・幼根部の生長点に作用することから、すでに生長している雑草にはほとんど効果を認めません。
上手に使うポイント
圃場がデコボコだと処理層が形成できないため効果が落ちる場合がありますので、整地をしてから使用することをおススメします。
乾燥条件下での処理では処理層の形成が不十分となり、効果は低下します。また排水不良畑での処理や水たまりがある状態での処理は効果の低下や薬害発生の原因になりますので、使用を避けてください。
砂壌土は薬害が発生しやすいので、散布量を減らして使用して下さい。
※ゴーゴーサンを使用して効果が悪いと思っている方は、腐植含量も気にしてみてください。腐植含有量が多い肥えた圃場はゴーゴサンが吸着してしまい効果が低くなる場合がございます。その際は、登録内での高薬量を試してみてください。
効果・薬害等の注意
【乳剤・細粒剤F共通】
- 本剤は雑草の発生前~発芽時に有効ですが、雑草の生育が進むと急激に効果が低下するので、使用時期を失しないように散布してください。
- 本剤はイネ科および広葉の一年生雑草に効果がありますが、キク科雑草とツユクサには効果が劣るので、これらの雑草の優占圃場では使用しないでください。
- 土壌が極端に乾燥している場合は効果が劣るので、土壌が適度の水分を含んでいる時に散布してください。
- 水田裏作の麦に使用する場合、排水不良の畑では使用をさけてください。
- ソルガムに使用する場合、覆土深は3cm以上としてください。また散播では使用しないでください。
- 本剤はマルチ栽培のとうもろこしに薬害を生じるおそれがあるので使用しないでください。
- きくの品種、栽培条件などによっては黄化、抑制等の薬害を生じるおそれがあるので、本剤を初めて使用する場合は、事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
【乳剤】
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 砕土、整地はていねいに行い、種子が露出しないように覆土はできるだけていねいに行ってください。
- 砂土では使用しないでください。
- はげしい降雨が予想される時には使用をさけてください。
- 散布にあたっては、他作物に飛散しないよう十分注意して使用してください。
- 桑にはかからないように注意してください。
- キャベツ、はくさい、レタスおよび非結球レタスのセル成型苗には薬害が発生するおそれがあるので、使用をさけてください。
- うどおよびにらで畦間土壌散布を行う場合、飛散防止カバーを使用して作物にかからないように散布してください。
- かんしょで畦間土壌散布を行う場合、薬液が作物に飛散すると葉の奇形症状の薬害を生じるおそれがあるので、作物に飛散しないように注意してください。
- たまねぎの直播栽培では薬害を生じるおそれがあるので、初めて使用する場合は事前に薬害の有無を十分に確認してから使用することとし、は種深度は2cm以上としてください。
- たまねぎの秋播の直播栽培では、処理後に低温が続く条件では生育抑制等の薬害を生じるおそれがあるので、たまねぎの1~2葉期に使用してください。
- 本剤は自動車や壁などの塗装面に散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないよう注意してください。
- 本剤は衣服(白衣)などに散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないよう注意してください。
- 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
まとめ
- 雑草が発生する前に使用してください。(既に生えている草には効果がないです。)
- 雨風のない天候が良い日に使用してください。(激しい雨が降る予報の時は避けてください。薬剤が流れ出してしまう恐れがあります。)
- 土壌が適度に湿っているタイミングで使用してください。(土を握って塊ができるくらいがベストです。)
- 砕土、整地を丁寧に行ってください。(デコボコ圃場は処理層が形成しにくく効果が落ちます。)
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