雨、湿気に強い ナメクジ・カタツムリ(マイマイ)駆除剤『スラゴ®』
日本農薬株式会社より、ナメクジやカタツムリに効果のある『スラゴ®』(IRACコード:―)が発売されております。
※スラゴは、リン酸第二鉄を有効成分とする殺虫剤です。有効成分のリン酸第二鉄は天然に広く存在する安全性の高い無機化合物で、日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用することができます。
特長
- ナメクジ・カタツムリ類に対して特異的に食毒効果を発揮する。
- スラゴを摂取したナメクジ、カタツムリは、有効成分燐酸第二鉄の動きで内蔵器官に生理的変化を起こし、速やかに作物への食害を停止します。作物を食べなくなったナメクジ、カタツムリはしだいに弱り、隠れた生息場所に戻って死亡するため、脱水作用による醜い粘性の徘徊痕も抑えられます。
- 幅広い農作物や有機農産物栽培でも使用可能。
- ナメクジ・カタツムリの被害のある全ての農作物(野菜、果樹、花、草木)に使用することができます。また、日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用することができ、様々な場面で使いやすい薬剤です。
- 雨、湿気に強い製剤で、湿った場所でも効果を発揮する。
- スラゴは固く乾燥させたベイト処方により、水分の吸収や乾燥を繰り返しても、効果・形状にほとんど変化がありません。そのため、耐雨性が高く、効き目が長持ちするので、雨の多い、湿った時期に活動が活発になるナメクジ、カタツムリの防除に適した薬剤です。
- 環境にやさしい。
- 有効成分である燐酸第二鉄は天然にも広く存在する安全性の高い無機化合物で、イヌ、ネコ、家畜等がそばに来る場所でも使用できます。
- 収穫前日まで使えます。
- 登録されている適用害虫の「発生時」ということ以外に使用制限がありませんので収穫直前でも使用することができます。ただし、薬剤そのものが収穫物に混入しないよう注意して使用(配置)してください。
- 天敵、有用昆虫に対する影響が少なく、IPM(総合的病害虫管理)に適しています。
- 特別栽培農産物においても使用回数をカウントされない農薬です。(各地方自治体の定める認定機関判断によりますので、ご不明な場合は関係機関にお問い合わせください。)
- 食べ残された粒は微生物の働きで徐々に土に戻り、リン酸と鉄に分類されます。
上手な使い方
- なるべく日中、高温時の使用をさけ、ナメクジ・カタツムリ類が活動を始める夕刻に使用してください。
- 被害発生時期の2週間前(~1か月前)、圃場全体にばら撒いてください。
- 処理後に食害があればナメクジの密度が高いと考えられるので、再度処理してください。
- 出荷前に、葉の間にはさまったり、作物の上に残っていないかもう一度確認してください。(収穫時の異物混入・薬害)作物体上に粒が残った場合は払い落としてください。
メタアルデヒド剤と燐酸第二鉄剤の違い
ナメクジ類、カタツムリが大量発生している時は速効性のある『ナメクリーン3』を選択していただき、雨が続いてジメジメしている時は『スラゴ』、『ナメトール』等の耐雨性がある燐酸第二鉄剤を選択するとよいです。
成分・(商品名) | 効果 | 耐雨性 | 使用時期※ | 使用回数※ |
メタアルデヒド (ナメクリーン3 等) | 速効性 | 弱い | 制限あり | 制限あり |
燐酸第二鉄 (スラゴ、ナメトール 等) | 遅効性 | 強い | 発生時 | 制限なし |
※「スラゴ」は、ナメクジ類・カタツムリ発生時といつでも使えます。また、総使用回数もないので定期的に使用することができます。雨が続くときは事前にスラゴを撒いておくと大量発生をさせないで対処できます。
※「ナメクリーン3」は、作物によって使用時期や使用回数が違います。使用する時は、使用量・使用時期・使用方法を誤らないように注意して下さい。
動画
使用上の注意
- 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
- 作物体上に本剤がかからないように作物周囲あるいは株元の土壌表面に処理する。
日本農薬株式会社へのリンク
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