『アージラン®液剤』

イネ科から広葉雑草まで『アージラン®液剤』

石原バイオサイエンス株式会社より、『アージラン®液剤』(HRACコード:18)が発売されております。

※芝に登録があるのは『グリーンアージラン®液剤』になります。

特長

  • イネ科から広葉雑草まで、オールマイティな除草剤。一年生、多年生を問わず、広範囲の雑草にすぐれた除草効果を発揮します。
  • 薬量選択性です。高薬量で使用すると難防除雑草のスギナ、セイタカアワダチソウ、ギシギシ類やワラビなどの強害雑草を防除することが出来ます。特に葉の数が多く、また葉が大きい種類の雑草ほど薬剤を取り込む量が多く、高い除草効果を発揮します。
  • 牧草地のギシギシなどもしっかり枯らします。本剤は茎葉部および根部から吸収され、地上部はもとより、地下部の生長点にも達するので多年生雑草の地下茎を枯死させます。
  • 雑草発生後、茎葉処理による抑草期間は通常2~3ヶ月程度です。多年生雑草に対しては地下茎を枯殺するため極めて長い期間抑草します。

ほれんそうの使用時期

時期によって希釈倍率が変わります。

   秋播き600~800㎖/10a      (使用液量 100~200ℓ)
   春~初夏播き800~1000㎖/10a
   但し、芽出し播きは800㎖/10a

ほうれんそうに使用する場合、次の注意を厳守願います。(薬害)

  • ほうれんそうの播種後~出芽前までで、雑草の発生前~発生始期に、使用量を厳守してお使いください。
  • 高温時(最高気温25℃以上)では、薬害が生じるおそれがあるので、使用しないでください。
  • 施設栽培(ハウス、雨よけ、トンネル等)など高温となるような条件では薬害が出やすい傾向にありますので、使用しないでください。
  • 砂壌土、砂土では薬害を生じやすいので注意してください。
  • 新品種に使用する場合は、事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください

ポイント

アージランは遅効性で、効果の現れるまでにかなりの時間(温度にもよりますが、7~10日目くらいから黄変しはじめて、14〜20日目くらいから枯れてきます)を要し、散布が遅れると効果が劣るので、時期を失しないように散布してください。

クローバー科、ヒユ科、アカザ科、カヤツリグサ科の雑草には効果が落ちます。これらの雑草の除草がメインの場合は、アージランとは違う除草剤を使用して下さい。

雑草が大きく伸びてしまうと散布ムラが出やすくなったり、根がしっかりしてしまうので枯れ切れない草が出てしまう場合もございます。雑草が比較的小さいうちに対処するよう心掛けてください。

効果・薬害等の注意事項

【一般的注意事項】

  • 草の発生程度により、許容薬量内で使用量を増減してください。
  • 吸収・移行性の高い薬剤ですが、局所散布および群生地散布の場合には必要に応じて展着剤を加用し、よく付着するように十分散布してください。
  • 局所散布または群生地散布は、所定薬量内で雑草の茎葉部をねらって散布してください。
  • 砂土での土壌処理は、発芽前雑草に対して残効性が劣るので使用をさけてください。
  • ヒユ科、アカザ科、カヤツリグサ科雑草およびザクロソウ、ツユクサ、ギョウギシバに対して効果が劣るので、これらの雑草の優占圃場での使用はさけてください。
  • 本剤は遅効性で、効果が現れるまでにかなりの時間を要し、散布時期が遅れると効果が劣るので、時期を失しないように散布してください。
  • 散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さず、空容器等は環境に影響を与えないよう適切に処理してください。

【作物別注意事項】

  • ほうれんそうに使用する場合
    • 決められた使用時期内で、雑草の発生前~発生始期に散布してください。
  • さとうきびおよび飼料用さとうきびに使用する場合
    • 展着剤は使用しないでください。
    • 本剤は雑草生育期(草丈15cm以下)に有効なので、時期を失しないように散布してください。
    • 本剤の使用により、葉に一時的に黄化・白化が生じることがあるので、必ず所定薬量を守ってください。
  • 桑に使用する場合
    • 全面散布の場合、桑葉のある時期は薬害を生じるので使用をさけ、桑の発芽前または夏(春)切り後に土壌表面に均一に散布してください。なお、部分的に多量に散布すると薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
    • 多年生雑草を主対象として雑草の生育期に局所散布する場合は、桑の茎葉にかからないように十分注意して、雑草の茎葉に散布してください。なお高濃度液散布のため、桑株の近くの土壌に薬液が多量に落下すると桑の根から吸収されて薬害を生じることがあるので、なるべく雑草の茎葉から薬液がしたたり落ちないよう雑草の大きさや密度により散布液量を加減し、茎葉だけに付着するように散布してください。
  • 畦畔に使用する場合
    • のり面へは散布しないでください。
    • 稲などの農作物にかからないように圧力を下げた噴霧機などで十分注意して散布してください。
    • 薬剤が水田に飛散、流入しないように散布してください。
  • 造林地の下刈りに使用する場合
    • すぎにかかると薬害を生じることがあるので、なるべくかからないように注意してください。
    • 農作物にかかると薬害を生じるので、農耕地の近くで散布する場合は、なるべく風の弱い日に散布するなど薬液を飛散させないように十分注意してください。
  • 公園、庭園等で使用する場合
    • 石を汚染することがあるので、霊園、墓地等では使用しないでください。
    • 散布薬液の飛散あるいは流出によって有用植物に薬害が生じないよう、十分注意して散布してください。
    • 水源池等に飛散、流入しないよう十分注意してください。
    • 激しい降雨が予想される場合は、使用しないでください
  • 牧野・草地に使用する場合
    • 全面散布で薬量が多い場合には、牧草(オーチャードグラスなど)の茎葉部が一時的に黄化することがあるので、必ず所定薬量を守ってください。
    • 夏期(7~8月中旬)のギシギシ類対象の全面散布は、牧草に薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
    • 散布後14日間の放牧および採草は行わないでください。
    • 北海道での秋期散布は、最終採草後に行ってください。
    • 局所散布した周辺の牧草は、飼料にしないでください。

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