畑作・野菜用除草剤『フィールドスター®P乳剤』

雑草の発生前で抑制効果『フィールドスター®P乳剤』

BASFジャパン株式会社、日本曹達株式会社より、畑作・野菜用除草剤(土壌処理)『フィールドスター®P乳剤』(HRACコード:15)が発売されております。

ジメテナミドPは酸アミド系の非ホルモン・吸収移行型の除草剤で、雑草の幼芽部および幼根部より吸収され、雑草の超長鎖脂肪酸の合成を阻害することにより雑草を枯死させます。
イネ科雑草の2葉期まで効果を示しますが、効果を安定させるために雑草発生前に時期を失しないように散布してください

特徴

  • イネ科雑草に優れた効果
    • ノビエ、メヒシバ、オヒシバ、スズメノカタビラなどの一年生イネ科雑草に高い除草効果を示します。
  • カヤツリグサや一部広葉雑草に高い活性
    • カヤツリグサ、スベリヒユ、ヒユ類に高い活性を示します。
  • 長い残効性
    • 一年生イネ科雑草に対し40日以上の残効を示します

上手な使い方

フィールドスターP乳剤を効果的にかつ安全にご使用いただくため、下記の点に留意してください。

  • 散布時期:雑草発生前の散布
    • 雑草の発芽後では効力が劣るので、雑草発生前に処理してください。
  • 覆土深:覆土深は2~3cm
    • 砕土、整地はていねいに行い、種子が露出しないように覆土はていねいにしてください。
  • 適用土壌:砂土はさけてください。
    • 本剤は土壌中の移行性が比較的大きいので、砂土での使用はさけてください。
  • 処理薬量:薬量は必ず守ってください。
  • ラベルをよく読み、処理薬量を守ってお使いください。砂質がかった土壌や礫が多い圃場では登録薬量の低い薬量で使用してください。
  • 均一散布:希釈水量を守り(70~150ℓ/10a)均一に散布してください。
    • 重複散布は薬害を生じるおそれがあるので、注意して散布してください。
  • 天候に注意:散布直後の大雨
    • 散布直後の多量の降雨は薬害のおそれがあるので、天候を見極めてから散布してください。
  • 薬剤散布後は過度、頻繁な灌水はさけてください。
    • 活着後は、根の生長を促進する為にも、過度、頻繁な灌水はさけてください。
    • 不必要な灌水は、フィールドスター P 乳剤の処理層の破壊、雑草の出芽を促進してしまいます。
  • 土壌水分が高いと、高温期は、耕うん畝立後3日程度で雑草が出芽してしまうので、苗の定植は耕うん畝立後できるだけ早く実施してください。

また、キャベツ等夏季定植を行う場合は、更に下記の点についてご留意ください。

◦乳剤なので、気温が高く直射日光が強い時間帯での散布はさけてください。

散布後1日以内に大雨が予想される場合は、散布をさけてください。

◦定植後は活着(地上部のしおれが回復)してから、薬剤を散布してください。

◦畝立て耕耘・灌水後は雑草が発芽してくるので、畝立作業後は速やかに、定植作業をしてください。

殺草スペクトラム

畑地に生えるノビエ、メヒシバ、スズメノカタビラなどの一年生イネ科雑草をはじめ、カヤツリグサ、ヒユ類、スベリヒユなどの一年生雑草に対して、発芽前処理で優れた除草効果を示します。また、問題雑草になってきているツユクサにも効果があります。

シロザ、タデ類などの一部広葉雑草には効果が劣りますので、これらの広葉雑草が多発する圃場ではこれらに有効な除草剤との組み合わせで使用してください。

効果・薬害などの注意

  • 使用量に合わせて薬液を調製し、使いきってください。
  • 本剤の所定量を所定量の水にうすめ、よくかきまぜてから散布してください。
  • 発芽後の雑草に対しては、効果が劣るので必ず雑草発生前に時期を失しないように散布してください。
  • アカザ科、タデ科及びアブラナ科など一部広葉雑草には効果が劣るので、これら広葉雑草の混在する所では、広葉雑草に有効な除草剤との体系で使用してください。
  • 散布後の多量の降雨は薬害のおそれがあるので、天候を見きわめてから散布してください。
  • 砂土では使用しないでください。
  • ブロッコリーに使用する場合には、夏期の高温時は薬害を生じるおそれがあるので使用しないでください。
  • えだまめ、だいず、いんげんまめ、飼料用とうもろこし、とうもろこし及び直播栽培のてんさいに使用する場合には、砕土、整地はていねいに行い、種子が露出しないように覆土はできるだけていねいに行い、覆土深を2~3cm 以上としてください。
  • いんげんまめに使用する場合は、品種により薬害を生じることがあるので、金時類以外には使用しないでください。
  • 直播栽培のてんさいに使用する場合には、出芽揃期以前では生育抑制等の薬害を生じる場合があるので処理時期や薬量を厳守してください。
  • 散布に当たっては、他作物に飛散しないよう十分注意して使用してください。
  • キャベツに使用する場合には、初期生育抑制を生じることがあるので、薬量を厳守してください。
  • 自動車や壁などの塗装面に散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないよう注意してください。
  • 散布に使った器具類は良く水洗いして、他の用途に使用する時は影響のないように注意してください。
  • 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。

まとめ

雑草の発生前に使用することにより、土壌処理層を形成させ、ノビエ、メヒシバなどの一年生イネ科雑草をはじめ、カヤツリグサ、ヒユ類、スベリヒユに効果がでます。すでに成長している雑草には効果がありませんので、雑草が生えてくる前に使用して下さい。

散布したその日に夕立(ゲリラ豪雨)が降ってしまったけど、また使用していいのか?なんて問い合わせが来た時がありますが、処理層が破壊されていても2回使用することは出来ませんので使用しないでください。(無理して使用すると枯れてしまうことがあります。)

※フィールドスターP乳剤を使用した後は、必ずタンクとホースを水で2~3回は流して洗浄してください。

たまに、農薬散布をしたら畑の作物が枯れてしまった等の失敗談を聞くことがあります。フィールドスターP乳剤は除草剤です。くれぐれもお気をつけて有効に使用して下さい。

BASFジャパン株式会社へのリンク

日本曹達株式会社へのリンク

フィールドスター®P乳剤へのリンク

ご興味あります方、購入ご希望の方はお手数ですがメール、または電話・FAXにてお気軽に問い合わせください。

※製品の質問だけの方は、メーカーに直接お問い合わせください。

弊社への問い合わせは下記よりお願い致します。0296-48-0188受付時間 8:00-18:00 [ 日除く ]

で問い合わせる

Follow me!