べと病・疫病には、早めの『ランマン®フロアブル』で蔓延防止
石原バイオサイエンス株式会社より、べと病、疫病の予防に効果的な『ランマン®フロアブル』(FRACコード:21)が発売されております。
『ランマンフロアブル』はべと病、疫病、小麦褐色雪腐病、しょうが根茎腐敗病、白さび病などの卵菌綱病害およびあぶらな科作物の根こぶ病に対し、高い防除効果を示します。卵菌類の生活環においては胞子発芽から胞子形成に至る全生育ステージを阻害することで、安定した防除効果を示します。
特徴
- 卵菌網病害にすぐれた効果
- べと病、疫病、雪腐病、根茎腐敗病、白さび病などの卵菌網病害およびあぶらな科作物の根こぶ病に対し、高い防除効果を示します。
- 低い処理濃度ですぐれた病害防除効果
- 実用処理濃度は、50~100ppm(2,000~1,000倍希釈)です。これは、既存のべと・疫病剤と比較して低い処理濃度です。
- すぐれた残効性と耐雨性
- すぐれた残効性と耐雨性により安定した効果が期待できます。残効が長く、作物・生育ステージによっては、10 ~ 14 日間隔の散布も可能で、農薬使用回数の低減につながります。
- 病原菌の全ての生育ステージを低濃度で阻害
- 胞子発芽から胞子形成に至る全生育ステージを阻害し、安定した防除効果を示します。
- 次世代菌密度低減効果(サニテーション効果)
- 予防効果主体の薬剤ですが、胞子(遊走子)のう形成阻害作用にすぐれ、次世代の菌密度を効率的に抑えます。未感染葉(上位葉)への病害進展を防ぎ、予防効果を超えたすぐれた防除効果を示します。
- 既存剤と異なる新規な作用機作
- 新規な化合物グループ(シアノイミダゾール)の殺菌剤です。既存薬剤(フェニルアマイド系、ストロビルリン系)が効きにくくなった耐性菌にも、すぐれた効果を示し、耐性菌管理に有用な薬剤です。
- 作物に対する安全性が高い
- 適用作物に薬害が観測された事例はなく、安全性の高い薬剤です。
- 果面の汚れや果粉溶脱が少ない
- 影響が少ないとされる既存薬剤と同程度で、収穫物の品質を損ないません。
- 葉菜類にも収穫近くまで使用可能
- ほうれんそうや非結球あぶらな科葉菜類にも収穫3 日前まで使用できます。またフロアブル剤で2,000倍希釈で使用するため、収穫物への汚れが少ない薬剤です。
- 有用生物やワイン発酵酵母に対する影響がほとんどない
- マルハナバチ、ミツバチなどの花粉媒介昆虫やオンシツツヤコバチ、チリカブリダニなどの天敵類にも影響はほとんどなく、IPM(総合的病害虫防除)に適合した薬剤です。また、ワイン醸造への影響はありません。
ポイント
本剤は予防効果主体の薬剤ですが、胞子(遊走子)のう形成阻害効果に優れているため 、発生前 ~発病初期の散布により 圃場での病害蔓延防止 が期待できます。
育苗期の葉菜類「べと病」対策に
「ランマンフロアブル」は予防剤ですが、遊走子形成阻害効果もあるため、次世代の菌密度を抑えることが出来ます。
立枯病の原因となるピシウム菌への効果もあるため、育苗期前半に使用することにより副次的な効果が期待できます。
あぶらな科「根こぶ病」対策に
定植前日~当日に 1回、 500倍液をセル成型育苗 トレイ(30×60cm) 1枚当たり 2ℓ灌注する。
(1)本剤の有効成分は、新しい作用を有する新規系統のシアゾファミドである。
(2)育苗トレイへの灌注処理は薬液が培土へ充分浸透するように、ていねいに処理する。
(3)根こぶ病対策は土壌の pH 矯正、圃場の排水性向上等の耕種的防除と共に本剤を利用する。
(4)多発条件下では効果が劣る場合があるので、本病に対する他の登録薬剤と体系的に利用することも可能。
※根こぶ病が多く出ている菌密度が高い圃場では、「ネビジン」や「フロンサイド」や「オラクル」と併用して使用すると効果的です。土壌混和する薬剤のほうが防除効果は高いです。 菌密度に応じて対策されるとよいと思います。
露地栽培ショウガの根茎腐敗病に
ショウガ根茎腐敗病は、土壌伝染、水媒伝染および種根茎伝染し、いったん発生すると圃場内で急速にまん延し、栽培を放棄せざるを得ないような壊滅的な被害をもたらす最重要土壌病害です。また、発病した年だけにとどまらず罹病残さや汚染土壌が次作の伝染源となるためものすごく厄介です。登録薬剤は少なく散布回数も限られています。ショウガの出芽期頃から発病しはじめ生育後期まで長期間に渡って発生することから、発病しやすい6月中旬くらいから予防で『ランマンフロアブル』を使用し、土寄せ時には『ユニフォーム粒剤』を土壌表面散布し、20日間隔でローテーション処理をすると有効的です。
【対策】
- 多発圃場では,連作を避ける。
- 無病種子根茎,無病床土を用いる。
- 被害株は早期に除去し,周囲に放置せず,袋の中で腐熟させるか,適切に処分する。
- 栽培終了後は,被害残渣の適切な処分を行い,圃場衛生に注意する。
- 圃場内及び周辺の雑草防除を徹底する。
- 露地栽培ショウガでは、根茎腐敗病は6月下旬から10月下旬までが発生時期です。
- 「ランマンフロアブル」の約 14 日間隔3回灌注処理は、出芽始めおよび出芽揃い(全体の8割程度が出芽)からの処理開始により、いずれも生育初期の発病を抑制するが、出芽揃いからの処理開始が病勢の進展が遅く効率的です。
【防除対策】
1.低湿地での栽培を避けるか,排水を良好にする。
2.敷わら等を行い,地温の上昇を抑える。
3.無病種子根茎を厳選する。
4.雨よけ栽培する。
5.発病しないように予防を心掛け、登録農薬のローテーションを行うこと。
効果・薬害などの注意
1.使用直前に容器をよく振ってください。
2.予防効果主体なので、できるだけ発病前または発病初期に散布してください。
3.小麦、ばれいしょに対して少量散布で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した
乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用してください。
4.根こぶ病防除に使用する場合、発病が激しい圃場では効果が劣ることがありますので、
土壌処理剤と組み合わせて使用してください。
5.キャベツに灌注処理する場合は、品種によっては初期に軽度の生育抑制がみられることがありますが、
実用上に問題はありません。
6.本剤を使用したわさびの苗を畑地からわさび田に移植する場合には、使用した農薬がわさび田の
水系に持ち込まれないよう、わさびの苗に付着した土を十分に洗い落としてください。
7.あずき、だいず及びえだまめの種子塗沫に使用する場合は次の注意事項を守ってください。
・使用前に容器をよく振ってから塗沫処理を行ってください。
・薬剤の使用量を守り、水等で希釈せずに使用してください。
・塗沫処理は播種当日または前日に行ってください。
・薬剤が種子に均一に付着するように処理した後、すみやかに広げて乾燥させてください。
・本剤を処理した種子を食用など目的外に使用しないでください。
・本剤処理後の播種から発芽までの時期は土壌が過湿にならないように注意してください。
8.無人ヘリコプターによる散布に使用する場合は、次の注意事項を守ってください。
・散布は各散布機種の散布基準に従って実施してください。
・散布機種に適合した散布装置を使用してください。
・散布中、薬液が漏れないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
・散布薬液の飛散による他の分野への影響に注意して、散布地域の選定に注意し、散布区域内の
諸物件に十分留意してください。
・散布終了後は次の注意を守ってください。
a.使用後の空容器は放置せず、安全な場所に廃棄してください。
b.使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。
c.散布終了後、機体の散布装置は十分洗浄してください。
また、薬液タンクの洗浄廃液は河川等に流さないでください。
9.散布器具の洗浄水および残りの薬液は河川等に流さず、容器等は環境に影響を与えないよう安全に
処理してください。
10.使用液量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせて調節してください。
11.本剤の使用にあたっては、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は
病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
12.適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において
事前に薬害の有無を十分に確認してから使用してください。
なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
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