生育期処理除草剤『ナブ®乳剤』
日本曹達株式会社より、イネ科雑草の除草剤『ナブ®乳剤』(HRACコード:1)が発売されております。
ナブ乳剤は、生長点に作用し、脂質性合成阻害により細胞分裂を止めます。
特徴
- イネ科植物にのみ殺草作用があります。
- 登録作物にかかっても影響はありません。
- イネ科雑草の1葉期から分けつ中期(第3、4分けつ期)の間に散布すると、優れた殺草効果があり、根まで枯殺します。
- 雑草の葉や茎に付着した薬剤は、速やかに吸収されるので、散布液が乾けばその後雨が降っても殺草効果に影響がありません。
- 土壌中では短時日で分解されるため、後作物への影響がありません。
上手な使い方
10a当たりの使用目安
ナブ乳剤 150~200㎖ + 水 100~150ℓ
(希釈倍数 500~1000倍)
- イネ科雑草が3~5葉期の生育期が散布適期です。
- 生育がやや進んだ2~5葉期の雑草まで有効であるため、雑草が生え揃った後に散布できるが、6葉期以降は効果が劣るので、雑草の大きさに十分注意し、散布時期が遅れないようにする。
- 登録作物によっては3~8葉期に散布できます。
- イネ科雑草でもスズメノカタビラには効果がなく、イネ科以外の雑草についても全く除草効果はみられないため、イネ科以外の雑草を現在の除草体系で防除した後で主にイネ科雑草が発生した場合に限り散布する。
- 散布後すぐには枯れません。3~5日後から枯れ始め、完全に枯れるまで通常は10日程度かかります。雑草の先端の新葉を引っ張るとすぐに抜け、生長点のある基部が褐変しています。
- すき込みは、散布後1日経過すれば雑草をすき込んでも再生しません。(散布後24時間には雑草の全体に移行します。)
- イネ科作物は散布3週間には播種定植できます。広葉作物は散布直後から播種定植できます。
※冬期の低温期や出穂期以降など、雑草の生育が停止している場合には、効果が劣ることがあるので使用をさけてください。
※イネ科作物には薬害があるので、周囲にイネ科作物がある場合は、薬剤が飛散しないように注意して散布してください
ねぎの生育期の雑草防除はこの2剤(イネ科雑草対策)
ロロックスだけではイネ科雑草が残ってしまうので、ナブ乳剤と混合して散布することにより一年生広葉雑草とイネ科雑草に幅広く効かせることが出来ます。
効果・薬害などの注意
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 雑草茎葉にかかるよう、まきむらのないように均一に散布してください。
- 広葉雑草およびカヤツリグサ科には効果が期待できないので、イネ科雑草優占圃場で使用してください。なお広葉雑草などが混在する場合は、これらの雑草に有効な除草剤との体系で使用してください。
- 遅効的であり、イネ科雑草を完全に枯殺するまでに7~ 10 日を要するので、誤ってまき直しなどしないように注意してください。
- てんさいについて、10 アール当りの使用液量を 25 ~ 50 Lで散布する場合、少量散布に適合したノズルを使用してください。
- 散布器具、容器の洗浄水および残りの薬液は河川などに流さず、容器は環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 公園、堤とう等で使用する場合、特に以下のことに注意してください。
- 激しい降雨の予想される場合は使用をさけてください。
- 散布薬液の飛散、あるいは本剤の流出によって、有用植物に薬害が生じることのないよう十分注意して散布してください。
- 水源池、養魚池等に飛散、流入しないよう十分に注意してください。
- 自動車などの塗装面に散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないよう注意してください。
- 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意してください。特に適用作物群に属する作物またはその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
散布後に降雨にあってしまった場合、降雨までに散布液が乾いていれば、再散布の必要はありません。再散布が必要と判断された場合でも、使用回数が1回の作物はまき直しができませんので注意してください。
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