広がるクズ対策『ザイトロン™アミン液剤』
石原バイオサイエンス株式会社より、芝(日本芝)・非農耕地用除草剤『ザイトロン™アミン液剤』(HRACコード:4)が発売されております。
特長
- 有効成分トリクロピルは、オーキシン阻害系の除草剤で、茎葉により吸収され植物体内の生長の盛んな部位に移行して細胞分裂・伸長を阻害し、植物体全体を枯死に至らせます。
- イネ科と広葉雑草との間に選択性があり、広葉雑草に高い効果を示します。
- イネ科雑草には効果がありません。
- 吸収移行型の除草剤で、難防除の多年生・宿根性の広葉雑草にも強い殺草効果があります。
- 特に防除しにくいチドメクサ、スギナ、ハマスゲ、マメ科雑草(クズ・クローバー・ヤハズソウなど)、キク科雑草(セイタカアワダチソウなど)に有効です。
- 雑草の茎葉から吸収され体内を移行し、その生理機能を阻害して枯死させます。
- 除草効果は、散布翌日頃から茎葉に捻転現象がみられ、遅くとも10~15日後には殺草効果が現れます。
- 散布以外にも、切株処理、立木処理が可能です。
芝生(日本芝)
- 芝生(高麗芝・野芝)を枯らさずに、芝生の中に生えた雑草(クローバー、カタバミ、スギナなど)だけを枯らします。
- 西洋芝には使用しないこと(薬害)。
- 散布後、最短1~2日で枯れ始め、根までしっかり枯らして雑草の再発生を防ぎます。
- 夏期高温時や、芝の生育が劣っている場合には薬害(黄変)を生じるおそれがありますので注意してください。
- 黄変などの薬害を生じるおそれがありますが、やがて回復し、その後の生育への影響は認められません。
【散布時期】
雑草発生前~発生初期の処理では効果が劣るので、雑草が生え揃った後の雑草生育期に散布してください。
※イネ科雑草には効果がないので、生えている雑草をみて使用する薬剤を選んでください。
クズ・つる類対策に
生育初期のクズはある程度刈取りできますが、生育が進み繁茂状態になってくると刈取りすることが困難になってきてしまいます。
繁茂状態になる前に増殖・伸長を阻害し早期対応すると対処しやすいです。
クズの繁殖を止めるには、根を枯殺することがポイントになります。(被害状況にあわせ様々な処理方法(散布・滴下等)でいつでも防除可能)
【散布をする前に確認】
クズの繁茂する辺り(薬剤散布予定場所)にクズ以外の樹木や植物が植えられていないかどうか確認を行って下さい。その上で茎葉散布、つる切り処理、株頭処理、クズ切株処理にするか判断してください。
※クズ以外の樹木や植物に薬剤が直接かかると薬害を生じる恐れがあります。
周辺に植栽のない場合
クズ+クズ以外の樹木や植物も植えられている場合(造林地)
雑草木茎葉散布
ザイトロンアミン液剤 350㎖/水 30ℓ/10a
(参考までに、倍率だと約85倍)
※展着剤を加用してください。
※ドリフトしないように風のない日に散布してください。有用植物に薬害が生じる場合があります。
つる切り処理方法
おススメの使用時期:4月~10月
ザイトロンアミン液剤を2倍の水で希釈してください。
※切ったクズの切り口(1〜3カ所をナタ等で傷をつける)に薬液が十分付着するようにスポイト等で滴下してください。
目安 : 使用液量2㎖/株径2~5cm
株頭処理
おススメの使用時期:11月~5月
ザイトロンアミン液剤を3倍の水で希釈してください。
※株の切り口を水平に切り、十分付着するようにスポイト等で滴下してください。
目安 : 使用液量1㎖/株
切株処理
おススメの使用時期:4月~10月
株径 3~5cm :ザイトロンアミン液剤を25倍の水で希釈してください。
※噴霧器等で根元に散布してください。
目安 : 使用液量20㎖/株径3~5cm
効果・薬害等の注意
【一般的注意事項】
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 使用の際は展着剤を加用してください。
- イネ科雑草には効果がないので、イネ科雑草の多い所では使用しないでください。広葉雑草の中、オオバコ、スイバなどには効果が劣るので、それらの優占する所での使用はさけてください。また、カタバミにも効果が不十分な場合があるので、カタバミの多い所では所定の範囲で多めの薬量で使用してください。
- 草花、植木等周辺の植物には薬害を生じるおそれがあるので、かからないように注意して散布してください。
- 散布後の降雨は効果を減少させるので、天候を見定めてから散布してください。降雨後に散布する場合は、雑草が乾いてから散布してください。
- 金属腐蝕性があるので、散布器具や薬液の調製に使用した容器等は使用後直ちに水で十分洗ってください。
- 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
【作物別注意事項】
- 日本芝に使用する場合
- ターフを形成した日本芝に使用し、西洋芝では薬害を生じるので使用しないでください。
- 雑草発生前から発生初期の処理では効果が劣るので、雑草が生え揃った後の雑草生育期に散布してください。
- 本剤の処理により、黄変等の薬害を生じることがありますが、やがて回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。ただし、夏期高温時や芝の生育が劣っている場合には黄変の程度が大きくなるので十分注意してください。
- 公園、堤とう等で使用する場合
- 激しい降雨の予想される場合は使用をさけてください。
- 散布薬液の飛散あるいは流出によって有用植物に薬害が生じないよう十分に注意してください。
- 水源池等に飛散、流入しないように十分に注意してください。
- 散布薬液の飛散によって自動車やカラートタンの塗装等へ影響を与えないよう、散布地域の選定に注意し、散布区域の諸物件に十分留意してください。
- すぎ、ひのき(下刈り)に使用する場合
- 落葉雑かん木に使用する場合、1.5m以上のものに対しては効果が劣るので1.5m以下の時期に使用してください。また、ムラサキシキブ、リョウブ、クロモジには効果が劣るので、それらの優占するところでは使用しないでください。
- 造林木に直接かかると薬害を生じるおそれがあるので、かからないように散布してください。
- 造林地、樹木等に使用する場合
- 雑かん木およびニセアカシアの切株処理に使用する場合、株の側面にナタ等で傷をつけてから、切り口および側面に薬液が十分付着するように散布してください。
- クズの株頭処理に使用する場合は、株際よりつるを切断した切り口に薬液が十分付着するように処理してください。
- クズ・フジ等つる類のつる切処理に使用する場合は、1~3ヵ所ナタ等でつるに傷をつけてから、切り口に薬液が十分付着するように処理してください。
- ニセアカシアの立木処理に使用する場合、幹の周囲に切れ目なく切傷をつけてから、その部分に薬液が十分付着するように処理してください。
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